ちりとてちん~おあとはよろしくなかったようで・・・
先週、放送を終えたNHKの朝の連ドラ「ちりとてちん」、最終回の視聴率は歴代最下位だったとのこと。これまでの最低は「天花」だったそうで、それよりも低いとは。
個人的な印象では、もっともつまらなかったのはNHK大阪制作の「まんてん」かな。ヒロインが宇宙にまで行ってしまうのは前代未聞。そのヒロイン・宮地真緒の品のない顔立ち(実際、放送後にヌードまがいの下世話な写真集まで出していた)、相手役が藤井隆という、マッタク魅力を感じさせないコンビが主役なうえ、宇宙飛行士が主人公では、見ている側は共感の覚えようがなかった。唯一、元ちとせの主題歌だけがよかったかな。
同じNHK大阪制作の「やんちゃくれ」もウルフルズの主題歌はよかったし、バブルを主題に据えた心意気は買うが、視聴者の共感を呼ぶドラマにはなり得なかったかな。同じく大阪のバブルをテーマにした、そのものズバリの「バブル」も、ドラマとして現実を昇華し切れてはいなかったが、まだ面白かった。
NHK大阪が制作する朝の連ドラは、「風見鶏」「鮎のうた」「心はいつもラムネ色」「ふたりっ子」など、ハマればものすごく面白いのだが、一歩間違うと大阪独特の「独りよがり」に終わってしまうものも多く、近年は東京制作が無難な作品で手堅く中ヒットを飛ばしていたのに比べ、イマイチの貧打が続いていた。だが、前回の「芋たこなんきん」と「ちりとてちん」は、ややこれまでより年齢層を上に設定したのか、地味ながらもストーリーが面白かったのだが、今回は残念ながら最低記録を打ち出してしまった。
しかし、「ちろとてちん」は、近年の連ドラには珍しいほど、新聞や週刊誌のテレビ評やエッセイで、好意的に取り上げられていたと思う。徒然亭4兄弟のファンも多かったようで、報道外でのイベントなどでも、盛り上がりを見せていただけに、視聴率とのギャップには違和感を覚えざるを得ない。ちょっと、イカにも中高年が好きそうな展開を、1週間単位でまとめて流す《手馴れた》脚本には、少々抵抗もあったが、そこが女性層や高齢の男性層の心をつかんだのだろう。また、明らかにヒロイン一家の話よりも、徒然亭一門の話のほうが、圧倒的に面白く、流石は藤本義一の娘、ツボを押さえたホンだなぁ、と寒心いたしました。
テレビの中の人間は、「マニアには受けても、マス=大衆には受けない作品」「商売にならない作品」と見切っていた人も多かったが、視聴者に対し、そんな風に高をくくっているようでは、地上波のテレビ局の番組は、早々に見限られるのではないか、と心配する今日この頃である。
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